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サーマート・パヤクァルン

今やオールドファンしか知らない昔のスター選手ですが「ムエタイの芸術」と称された選手をご紹介します。

サーマート・パヤクァルン(本名:サーマート・ポップティーラタム)1962年12月5日生まれなので、現在は60歳を超えていますが伝説のムエタイ選手の一人です。

練習嫌いなのに強すぎて賭けが成り立たないのでどんどん階級を上げていって、気づけば4階級制覇してしまったのでやはり賭けにならず、ボクシングに転向して今度は世界チャンピオンになった人物です。

ついでにイケメンなので俳優業もしていた時期があります。

サーマート・パヤクァルン

獲得タイトル

ムエタイ

ルンピニー・スタジアムミニマム級(105lb)王座(1980年)
ルンピニー・スタジアムライトフライ級(108lb)王座(1980年)
ルンピニー・スタジアムスーパーフライ級(115lb)王座(1981年)
ルンピニー・スタジアムフェザー級(126lb)王座(1981年)

プロボクシング

WBC世界スーパーバンタム級王座(防衛1度)

では早速サーマートの試合を見てみましょう。

こちらの動画、青いトランクスがサーマート選手です。
驚異的な目の良さと反射能力で相手のパンチを避けきり、疲れたところをワンパンチで沈めます。

驚異的な目の良さと反応速度と打撃力

ボクシングの世界レベルの天才、と言えばナジーム・ハメドですが、キックボクシングに話を限ればサーマートこそ天才の代表と思えてなりません。
前述の目の良さもさる事ながら、左右のパンチ、ヒジのいずれでも人が倒せます。
ヒジ無しのボクシングに行っても倒せる事から、キックボクシングとボクシング両方の打ち方ができる器用人である事もわかります。
なんなら歌手として曲を出しています。

練習嫌いが災いし、キャリア終盤は負けも

ボクシングではジェフ・フェネックと対戦し、4ラウンドKO負けで王座陥落。
階級を上げてエロイ・ロハスに挑戦し、8ラウンドTKO負け
と、才能だけでは最後まで勝ち続けられない事を証明した選手でもあります。

その後はジム運営

引退後のサーマートはポップティーラタムジムを設立しています。
また、タイ国プロフェッショナル・ムエ(ボクシング)スポーツ協会の役員にもなっています。

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テーマの著者 Anders Norén